工場・倉庫・厨房・店舗などで使用される塗床材とは何か?

工場・倉庫・厨房・店舗などで使用される塗床材とは何か?
工場・倉庫・厨房・店舗などで使用される塗床材とは何か?

【工場・倉庫・厨房・店舗などで使用される塗床材とは何か?】

1.塗床材とは何か?

塗床材とは室内・屋外にかかわらず、コンクリート床に塗布する材料で、塗布することで、コンクリートに様々な特性を付与することが出来る機能材です。

【機械的強度】

①耐摩耗性②耐荷重性③耐衝撃性

【科学的特性】

①耐水性②耐薬品性③耐熱性

④耐候性塗床材には以上のような機能があります。

※引用 塗り床ハンドブック 編著 日本塗り床工業会

塗床材を、塗布することでコンクリートに機能性を持たせるのが狙いです。

機能性を活かす具体例

機械工場は、耐荷重性・耐摩耗性・耐衝撃性などが必要。

食品工場は、上記に加えて耐熱性や耐水性が必要なことがある。

回転釜下に耐熱性塗床材を施工している画像。耐熱性が100℃あります。

倉庫は、耐荷重性・耐衝撃性・耐摩耗性(ホコリが出ないことを期待)があります。

飲食店舗であれば、厨房の耐水性や耐熱性や耐薬品性(食品くずによる腐食からコンクリートを保護する)が必要となります。

2.ペンキとの違いは?

ペンキは、壁・床・天井・屋根などに塗装する塗料で、床には塗ることが出来ません。それは床には様々な強いストレス(荷重やその他力が働く)がかかるために、高強度な材質と工法が求められるからです。

同じ塗料のように見えても、素材が大きく異なっていますので、代用は出来ません。もし誤って床に塗布するようなことがあれば、100%剥がれてクレームとなります。これは断言できるレベルです。

価格もおそらく5倍から10倍位硬化になります。(製品によりばらつきがある)

ペンキを床に塗って、剥離した例

3.施工方法

塗床の施工方法には、ローラ刷毛による塗装(ペンキ屋さんとやや似ている)と金ゴテによる仕上げの2種類があります。

ホコリ防止の塗装(防塵塗装)では、塗膜が薄いのでローラー刷毛等を使用し、もっと耐久性や耐熱性、耐衝撃性が必要な塗床材を施工する際には、金ゴテを使用します。

倉庫の防塵塗装の例

より耐久性が必要な場合は金鏝で厚く塗ります 

上記の材料は、耐久性の他に、帯電防止性能を持たせた塗床材です。帯電防止性能とは静電気を吸い取る特殊な塗床材の事です。

4.まとめ

施工する現場が多種多様なので、塗床材もそれに対応して種類が多く、また工法もたくさんあります。塗床材は材料の性能が高い(いわばとがった材料)なので、得意不得意がハッキリしている材料です。

従って、塗床材の選択に当たっては必要とされる条件に優先順位を付けてスペック決めをすることが大切です。それには、塗床の深い知識と経験や理論をよく知って決定することが一番大切です。

また塗床材は、納品された状態では、まだ完成品ではないため、職人の技量に仕上がりが左右される商品です。施工技術は職人によって、また専門工事店のレベルに差があるのが現状です。なので、施工者によりバラツキがあるため前回より仕上がりが劣るといったことが起こりがちなので、施工店は慎重に選んだ方がよさそうです。

参考に動画を用意しました。ご覧ください。

施工内容 工場・倉庫・店舗・厨房塗床
建築形態 工場・倉庫・店舗
施工地域 関東一円
工期 1日~3日間程度
施主 工場・倉庫・店舗施主
お問合せの種類 弊社WEBサイトより
担当者 永井健司(ながいけんじ)
担当者からのコメント 塗床材の持つ高機能性を活かしてコンクリートに命と活力をプラスします。あなた様の現場の困ったを高機能性塗床材で解決します。
担当者写真
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