問題点
- お湯や薬品を使う清掃でも剥がれない床にしたい
- 滑りにくく安全に作業できる手術室にしたい
- 衛生面を重視して、清掃しやすい床にしたい
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色番:#2522(イエローカラー) |
施工概要
| 施工条件 | ・病院稼働中のため「溶剤臭の発生しない塗料」が必須 ・スケジュールの都合で「短工期で使用可能な速硬化材」が条件 ・粉塵や飛散への対策を徹底した施工が必要 |
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| 塗床材 | ・タフクリートMH ・タフクリートLR(トップコート) |
| 塗料の性能 | タフクリートMHは、無臭で速硬化性に優れた高耐久モルタル系塗床材で、耐熱性・耐薬品性・防滑性を備え、医療施設や食品工場など衛生環境に適した下地層を形成します。仕上げ材であるタフクリートLRは、防汚性・防塵性・光沢性を高めるトップコートで、清掃性や耐久性をさらに強化し、衛生管理が求められる現場に最適な仕上がりを実現します。 |
| 主な適用場所 | 病院の手術室、飲食店厨房、食品加工工場、自動車整備工場、スーパーのバックヤード、冷蔵庫内など。 |
| 工法 | タフクリートMH 工法 |
施工の流れ
① 施工前のコンクリート
手術室改修後の新設コンクリートは、まだ表面が荒く粉塵も出やすい状態。これを医療環境に適した床へ仕上げるため、ここから専用の塗床工事を行います。
② 下地処理・研磨
床全体を専用研磨機で削り、微細なレイタンスや汚れを除去。同時に集じん機を併用し、院内に粉塵が広がらないよう徹底管理します。
③ カッター切り込み入れ
クラック防止と塗り床材の密着性を高めるため、必要箇所にカッターを入れて補強。
目地まわりも丁寧に処理し、後の塗り付けが均一に仕上がるよう調整します。
④ 立上り塗床
壁際の立上り部に塗布し、床と一体化するよう密着を確保。医療施設では立上り部分の仕上げが重要で、薬液などが溜まりにくく清掃性が向上します。
⑤ タフクリートMH塗り付け
床全体にタフクリートMHを塗り付け、コテで厚みを均等に調整しながら敷き広げます。MHは無臭で速硬化のため、稼働中の病院でも安全に施工が可能です。
⑥ タフクリートLR塗り付け(トップコート)
骨材入りの床面に、仕上げ用トップコート・タフクリートLRを均一に塗布。光沢・耐久性・防汚性を高め、手術室にふさわしい衛生的な仕上がりになります。
⑦ 完工
院内の衛生基準に適した、明るく清潔感のある塗床が完成。
防滑性・耐熱性・耐薬品性に優れ、日常の清掃・消毒にも十分対応できる手術室フロアとなりました。
施工後の改善点
滑り止め効果が高まり、手術室の安全性が向上
水・お湯・薬品を使った清掃にも対応
防塵性が高まり衛生的な環境が保ちやすくなった
立上り仕上げにより、モップ清掃の効率が大幅に向上
今回の施工ポイント
医療現場での施工のため無臭かつ粉塵を抑えた環境づくりを徹底し、下地研磨から骨材散布、トップコートに至るまで一貫して工程を管理しました。
また、短工期でも品質を落とさないよう乾燥時間を厳密に管理し、立ち上がり部まで確実に塗膜を形成することで、清掃性と衛生性を最大限に高めています。















