問題点
- 以前の店舗では厨房床の塗装がすぐに剥がれてしまい、定期的な補修が必要だった。
- 油汚れが激しく、コンクリートに浸透して真っ黒になるのが悩み。
- 肉の油で滑りやすく、スタッフの安全面に不安があった。
- 臭いが床に染みつくため、清掃性と防臭性を高めたい。
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![]() ![]() 色番:#19630 |
施工概要
施工条件 | ・耐久性が高く、長期間使用に耐える床材を使用してほしい。 ・油で滑りにくい、ノンスリップ性のある仕上がりを希望。 ・厨房内をお湯で洗浄するため、耐熱性も重視。 ・テナントビル内での工事のため、溶剤臭を抑えた低臭気の塗料を希望。 ・近隣店舗への配慮として、騒音や粉塵を極力抑えた施工を求められた。 |
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塗床材 | タフクリートMH(ABC商会) |
塗料の性能 | 【耐熱性】熱水や蒸気洗浄にも剥がれず使用可能。 【耐薬品性】耐油性:厨房で使われる洗剤や油分に強く変質しにくい。 【ノンスリップ仕上げ】滑り止め効果で作業中の安全性が向上。 【低臭気】ビルテナント施工でも安心の低臭仕様。 |
主な適用場所 | 飲食店厨房・調理場、学校給食センター、食品工場、冷凍(下限-30℃)、冷蔵庫、熱水洗浄、蒸気洗浄を行なう床など |
工法 | タフクリートMH工法(水性硬質ウレタン樹脂系塗床材) |
施工の流れ
① 施工前の状態確認
厨房のコンクリート床は、未塗装で油汚れの付着が想定されるため、しっかりと下地処理が必要な状態でした。
② 下地処理・研磨・カッター入れ
専用のグラインダーで床面全体を研磨。側溝や隅部にはカッターを入れ、密着性を高める下地処理を施しました。
③ 立ち上がり塗装(巾木部分)
壁際の立ち上がり部分には専用の刷毛で丁寧に塗装。厨房内の水や油の飛散にも強い仕様です。
④ 側溝部のタフクリートMW施工
水はけを重視する厨房では側溝部も重要ポイント。下地を整え、滑りにくく強度のある仕上がりに。
⑤ 床全体のタフクリートMH塗布
ローラーとコテを使い、厨房内全体へタフクリートMHを均等に塗布。乾燥・硬化後は滑りにくく清掃性も高い仕上がりに。
⑥ 施工完了
施工完了後は光沢を抑えたグレー系の仕上がり。
凹凸のある滑り止め効果のある表面で、耐久性と安全性を兼ね備えた厨房床に生まれ変わりました。
施工後の改善点
- エポキシ樹脂系塗料からタフクリートMHへ変更したことで、大幅に耐久性が向上。
- 油の浸透を防ぎ、黒ずみや悪臭の発生を大幅に軽減。
- 滑りにくい仕上がりでスタッフの安全性も確保。
- 高温の洗浄にも耐えるので、日々の清掃作業がスムーズに。
- 臭気が少ない塗料を使ったため、近隣店舗への迷惑も最小限に抑えて施工完了。