神奈川県横浜市の工場|カラクリートを塗床(床塗装)に改修

神奈川県横浜市の工場|カラクリートを塗床(床塗装)に改修
神奈川県横浜市の工場|カラクリートを塗床(床塗装)に改修

【神奈川県横浜市の工場床をカラクリートから塗床へ改修しました。】

カラクリートは、普通のコンクリートとは違い、硬質骨材と色粉を配合した無機質系の硬質塗床材です。合成樹脂の塗床材と異なる点は、合成樹脂の塗床材は硬化したコンクリートに塗布するのに対して、コンクリート打設時に施工することです。

コンクリート打設と同時に散布して、擦り込むようにして仕上げるのでコンクリートと一緒に固まり、一枚岩になるために床塗装のように剥離したりすることがありません。一方で、コンクリートが硬化するときに必ず発生するクラック(ひび割れ)が問題になることもあります。

1.カラクリートの現地調査

既設のカラクリートはきれいに施工されており、正常にご使用されている様子。また、時間もそれほど経過していないのでなぜ合成樹脂塗床(床塗装)に改修するのか尋ねると、クラックの発生が問題とされていることがわかりました。

確かに、床表面を良く観察すると、クラック(ひび割れ)が多数発生しています。浮きや剥離などの不具合は認められませんでしたが、ご使用になるお客様が気にされているようでした。

2.カラクリートは緻密な表面を持っている

カラクリートは、コンクリートに比べて非常に緻密で硬い表面を持っています。その故、フォークリフトの走行に耐える耐摩耗性や油などが浸透しにくいなどの機能性を持っています。例えば耐摩耗性はコンクリートの4倍もあります。透水量はコンクリートの半分しかありません。

安いお金で高機能な床が出来上がるのです。

ところが表面が緻密なので、塗床材や床塗料は密着しにくいのです。透水性が半分という事は塗床や床塗装のプライマー(下塗りで、コンクリートに浸み込んで硬化する。)があまり浸透しないという事になります。乗っかっているだけであれば剥離しやすいのはお分かりいただけると思います。

3.下地処理が一番大事

使用し始めてすぐに剥離するケースは頻繁に見られます。よくご相談があるからです。床用の研削機でカラクリートに適した刃で研削下地処理することが何より大事です。

下地処理の仕方で、将来の耐久性が大きく向上します。下地処理をおろそかにして施工すれば、見かけは安価に見えますが後で必ず損をします。何でもそうだと思いますが、見えない部分が大事なのです。

 

 

施工内容 工場床 カラクリートを塗床(床塗装)に改修
建築形態 工場
施工地域 神奈川県横浜市
工期 3日(内一日は硬化養生)
施主 工場オーナー様
お問合せの種類 弊社WEBサイトよりお問い合わせ
担当者 永井健司(ながいけんじ)
担当者からのコメント 弊社のWEBサイトへお問い合わせを頂きました。工事の受注が無くとも、お問い合わせだけでも親切に対応しています。塗床で失敗していただきたくないからです。不適切な施工はお客様と塗床業界に不利益と不信をもたらすからです。私はかつてメーカーに勤務していたものとして、塗床材がいかに高機能でバランスのとれたすぐれものであるかを知っています。その付加価値をお客様にお届けするのが使命と感じております。
担当者写真
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施工前の診断

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カラクリートにクラック(ひび割れ)が発生しています。

施工手順

手順①. 下地処理 ダイヤモンド研磨機で研磨し、カラクリート表面に沢山のキズを付けて密着を良くします。

【光コーティングの解説】カラクリートは非常に硬く緻密なカラーコンクリートです。ショットブラストやダイヤ研磨もしくは表層斫り機を掛けてから施工しないと、剥離の危険があります。専門業者に依頼しないと機械を使用しないことになりますので、後々剥離して困ることになります。

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手順②. 研磨後の表面

【光コーティングの解説】研磨で傷をたくさんつけることによって密着表面積を増やすと同時にプライマーの浸透を促進します。プライマーが内部に浸み込んで杭を打ったような感じになります。

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手順③. クラック処理

【光コーティングの解説】クラック(ひび割れ)に沿ってダイヤモンドカッターでUの字に切り込みを入れているところ。後でエポキシ樹脂を注入してクラックが再発するのを防止します。

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手順④. フロアトップ#800プライマー塗布

【光コーティングの解説】研磨をしっかりしてあるので、プライマーも良く浸透しました。

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手順⑤. フロアトップ#8000中塗り+防滑骨材散布

【光コーティングの解説】金鏝でエポキシ樹脂を流しのべし、追っかけで硅砂5号を目一杯散布しているところです。

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手順⑥. 骨材散布完了

【光コーティングの解説】防滑骨材散布が終わりました。

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手順⑦. 余剰の硅砂を除去

【光コーティングの解説】中塗り硬化後に、余剰の防滑骨材を除去しているところ。

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手順⑧. フロアトップ#8000上塗り

【光コーティングの解説】上塗りをコテで塗り拡げ、直ぐに追っかけでローラーバケで均一に伸ばします。

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手順⑨. 工事完了

【光コーティングの解説】上塗りを塗り終わり完了しました。この後は養生期間と言い、塗床材(床塗装材)の溶剤分が揮発し内部が硬くなるのを待ってから、フォークリフトや棚等を運び込むようにします。

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